懐かしのハワイ|かつてマノアにあったワイオリ・ティー・ルーム

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マノアで今から100年以上前にオープンしたカフェ「ワイオリ・ティー・ルーム」(Waiʻoli Tea Room)を知っていますか?

ハウオリ・ティー・ルーム

今は「ワイオリキッチン&ベイクショップ」(Waioli Kitchen & Bake Shop)と、経営も名前も変わっていますが同じ場所で営業しています。

この「ワイオリ・ティー・ルーム」、緑深いマノアの片隅に隠れ家のようにひっそりとたたずみ、静かに時間が流れる、特別な場所でした。

ハウオリ・ティー・ルーム
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ワイオリ・ティー・ルームの体験

はじめてワイオリ・ティー・ルームで食事をしたのは2009年10月です。
当時はマノアに足を伸ばす日本人観光客はあまりいませんでした。
少ない情報をたよりにレンタカーを走らせ、何度か道を間違えながら辿りついたのでした。

駐車場スペースにも花々が咲き「これは、ちょっといい感じの予感がするぞ」
自然と気分が上がってきます。

ハウオリ・ティー・ルーム

建物の正面からは、中はまったく見えません。
入り口を入り、席に案内されるまでに目に入ってくる建物の内部や中庭、そして風景に溶け込んでいる食事中の方々、ハワイのレストランではみたことのない静かな空気感が漂っています。

案内されたのはテラス席でした。
周りの席にはちょっと年配で上品な感じの先客たちが、静かにおしゃべりしながら楽しんでいます。

私、普段はコーヒーを頼むことが多いのですが、ここはティールームです。
アイスティーとランチの食事を楽しみました。

ハウオリ・ティー・ルーム

ずいぶんと時間がたったので味の記憶は薄れましたが、野菜がたっぷりのヘルシーで優しい感じだったと思います。

ハウオリ・ティー・ルーム
ハウオリ・ティー・ルーム

お店の中にはちょっとしたお土産品も売っていました。
いま思えば、なんか記念に買っておけばよかったかなとちょっと後悔もあったりして・・・

マノアという土地、ワイオリ・ティー・ルームという歴史ある建物、緑豊かな中庭に包まれた空間。
ここで過ごすあいだの時間の流れ方は、ハワイの中でもちょっとゆっくりな気がします。

行ってよかった、行けてよかった、そう思わせてくるワイオリ・ティー・ルームの体験でした。

ワイオリ・ティー・ルームの歴史

ワイオリ・ティー・ルームは今から100年以上前の1922年にオープンしました。

カメハメハ3世が持っていたマノアの土地が1905年にサルベーション・アーミー(※1)に寄付され、1922年に子供たちが料理や芸術を学べるようにと建てられた建物だったのです。

ティールームの経営は民間によって営まれていましたが、2013年11月のリース契約が切れるとき更新されずに閉店となったのでした。
更新しなかったのは光熱費・食材費の高騰のためということです。

その後、サルベーション・アーミーによって営業が再開されたのですが、2014年12月に再び閉店されました。

4年の閉店期間がありましたが、2018年11月に新たな経営者が「ワイオリキッチン&ベイクショップ」と名前を変えてオープンしています。

(※1)サルベーション・アーミー:救世軍。イギリス発祥のキリスト教(プロテスタント)の団体で、支援が必要な人たちのために世界中で活動する慈善団体。

ワイオリという名の由来

ワイオリは「幸せの水」という意味です。
ワイ(wai)は「水」、オリ(ʻoli)は「幸せ」「喜び」などの意味があるので。

1841年、カウアイ島のハナレイにウィルコックス(※2)のために伝道所が建てられました。
この地の名がワイオリでした。

そしてウィルコックスはサルベーション・アーミーの後援者でした。
サルベーション・アーミーがマノアにティールームをオープンする際、ウィルコックスに敬意を表してワイオリと名付けたのでした。

(※2)ウィルコックス:宣教師のウィルコックス夫妻により始まり、さまざまな活動をされました。ウィルコックスという名前はハワイの病院や学校の建設などに残っています。

まとめ

今ではもう行くことができない「ワイオリ・ティー・ルーム」いかがだったでしょうか。

古いものがなくなり、新しいものが生まれていく。
それが時の流れかもしれません。
でも確かにそこにあった、それをずっと記憶に残しておきたい、そういう思いで書いてみました。

今のワイオリキッチン&ベイクショップには、まだ行ったことがないので、どう変わったのかは体験していません。
いつかは訪れてみたいと思っています。

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