ウクレレの弦を交換する時に悩むこと、それは「どの弦を選べばいいのか?」です。
弦はどれでも同じと思いますか?
たくさんの種類があるということは、やっぱりそれぞれ違いがあるのです。
- 音色
- 音の大きさ
- 弾き心地
- 見た目
あまり知られていないウクレレ弦について、選び方と知っておくべきポイントを私の経験を踏まえて書きました。
(あくまでも個人的印象です。人によって異なることがあることはご了承ください)
全2回の2回目です。
1回目は弦の選び方のポイントについてでした。
(1回目の記事はこちらです)
今回はウクレレ弦の種類「メーカー・ブランド」についてです。
ウクレレ弦の種類
ウクレレの弦にも多くのメーカー・ブランドがあります。
そしてひとつのメーカーでも多くの種類の弦があり、それぞれに特徴があります。
その中で代表的なメーカー・ブランドについてご紹介します。(アルファベット順)
アクイーラ(Aquila)
アキーラとかアクイラと呼ばれることもありますが、私はアクイーラと呼んでいます。
1回目の記事で紹介したナイルガットです。
ナイロンと比べて若干太めで、表面もざらつき感を若干感じます。
音は本当に明るめです。
明るい音を求めているなら試してみていいと思います。
ダダリオ(D’Addario)
ジェイク・シマブクロが使っていることで有名なダダリオです。
ジェイクはJ71というモデルを使っていましたが、今は後継のEJ65というモデルになっています。
パッケージなんかもずいぶんと変わり、Low-Gのセットまで出ています。
ナイロンの他にアクイーラと共同開発した素材の弦なんかもあります。
種類がいろいろあるので、いろんな弦を試してみたくなります。
個人的にはとても信頼できる弦だと感じており、とりあえずダダリオを張っておけば安心かと思ってます。
ジーエイチエス(ghs)
いろんな弦を試すようになる前は、ghs一択でした。
理由は、どこの楽器屋さんでも手に入り、値段も手頃だったのです。
ブラック・ナイロンのイメージがありますが、クリア・ナイロンやLow-Gセットなんかもあり、昔にしては種類が揃っていました。
音はスタンダードなウクレレの音、っといった感じでしょうか。
安定した安心できる弦で、この弦が合わないということはあまりないんじゃないでしょうか。
カマカ(KAMAKA)
ウクレレメーカーの老舗カマカも弦を出しているのです。
ただ最近は楽器屋さんでお目にかかることはあまりないですが。
私が試したのは20年くらい前だったと記憶しています。
当時、フェイマスの普及品クラスのソプラノに張ってみたのですが、あまりしっくりとはしませんでした。
今はパッケージも変わり、弦も太くなったようです。
カマカウクレレにはぴったりという声もあります。
キワヤ(Kiwaya)
日本の代表的なウクレレメーカーのキワヤです。
フェイマスウクレレをはじめとして、ウクレレに関連するものをたくさん出してます。
私がはじめて買ったウクレレ弦はフェイマスのものです。
ウクレレの弦交換のことを考えたこともない20年以上前、たまたま楽器屋さんでみつけたので面白いと思い買ったのです。
買っただけで実際には張りませんでしたが、今となっては素朴さを感じるパッケージですね。(左側)
キワヤはいろんなメーカー・ブランドの弦を扱っています。
さすが日本のウクレレ界の老舗ですね。
マーチン(Martin)
マーチンはギターが有名ですが、実はウクレレも作っているのです。
最近はあまりみませんが、昔は結構ウクレレに力を入れていたのです。
さすがマーチンと納得するような素晴らしく、そして高価なウクレレを作っていました。
マーチンの弦は昔に試したことがあるのですが、あまり覚えていません。
かなり細かった記憶はあります。
たぶんマーチンのオールドウクレレに合う気がします。
(マーチンウクレレは持ってないので、そんな気がするだけですが)
ネットでの評価も結構いいようですね。
オルカス(ORCAS)
あまり聞かない名前かもしれませんが、オルカスはウクレレ関連商品を開発している日本のメーカーです。
弦は黒色のフロロカーボンです。
色が黒のフロロカーボンはあまりないので、フロロカーボンがいいんだけど色はブラックにしたい、そんな弦を探しているならおすすめかもしれません。
値段も手頃で、評判も結構よさそうです。
(私は使ったことはありません)
サヴァレス(Savarez)
ガットギター、アコースティックギターで有名なサヴァレス弦、ウクレレ用のセットも販売してます。
確か以前はウクレレ用のセットはなかったのですが、いつの間にかセット弦がでてました。
セット弦はフロロカーボンです。
私はLow-G弦にサヴァレスのギター弦(巻弦)を単品で愛用しています。
(Low-Gについてはこちらに書いてます)
サヴァレスのフロロカーボンは試したことはないのですが、やわらかくて甘いという声がありました。
これも評判いいようです。
ワース(Worth)
ここまでフロロカーボンの弦が結構多いなあと感じます。
今の主流なんでしょうか。
でも私がフロロカーボンで最初に思い浮かぶのはワースです。
初めてワースのフロロカーボンを張ったときは、正直ちょっと自分にはあわないかなって感じました。
なんかツルツルして弾き心地が滑る感じがして、音もどこか違和感を感じたのでした。
もともとが釣り糸だという先入観もあったのかもしれません。
しばらくフロロカーボンからは遠ざかっていたのですが、メーカーも増え、ワースの種類も増えてきたのをみて、もう一度試してみようという気になってきたのです。
調べてみるとワースの種類、本当にいっぱいでてきてます。
そして何種類か試してみたのですが、もう昔のイメージとは違って結構いいなと感じてます。
ワースは型番の種類ごとの特徴を一覧にしているので、自分に合いそうなのを探して試してみるの悪くないと思いますよ。
(一覧はAmazonなんかで調べるとみつかります)
その他
他にもいろんなメーカーがあります。
その中には今では無くなったメーカーもあったりします。
私が持っている中でも「ヒロ」(Hilo)というメーカーのものが、もう手に入らなくなった弦です。
これはハワイ島のウクレレメーカー「ペガサス」(Pegasus)がだしていた弦です。
ペガサス自体が今もやっているのかわからないのですが、とても個性的で素晴らしいウクレレを作っていました。
めったにみることがなかった幻のウクレレだったのです。
ヒロはプロミュージシャンも使っていた弦で、表面がザラっとした弦でした。
私も一度張ったことがあり、結構よかった印象が残ってます。
1セット残っているのですが、もう手に入らないと思うとなんだか使えずに取っておいてます。
まとめ
弦を変えると「これが同じウクレレ?!」と驚くほど、音が変わったり雰囲気・印象が変わったりします。
ウクレレとの相性もありますが、自分との相性もあります。
評判のよさそうな弦でもしっくりこなかったり、逆に期待してなかった弦が結構よかったりもするものです。
値段もめちゃくちゃに高いものではないので、ちょっと気分を変えてみようかな、そんな軽い気持ちで弦交換するのも悪くないかなと思います。
「弦なんてなんでもいい」という考えもあると思いますが、こだわることを楽しんでいろんな弦を試すのも楽しいですよ。
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