ウクレレの本|楽譜じゃないウクレレ本がウクレレ好きにはたまらない

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ウクレレの楽しみ方は弾くだけじゃありません。

ウクレレ好きな人の話を聞いたり
いろんなウクレレを見たり
ウクレレの工房に行ってみたり
ウクレレの歴史を知ってみたり
ウクレレのCDを聴いてみたり

楽しいんですよね〜
でも、なかなか難しいですよね…

そんな時にはウクレレのことが詰まった本なんかどうでしょうか。
楽譜本はたくさん出ていますが、楽譜以外の情報がたくさん載っている本もあるのです。

最近はそんなに新しい出版はなくて、2000年前後のウクレレブーム期に出版されたものが多いです。
入手しにくかったり、情報が古かったりもしますが、今読んでもおもしろい内容が結構多いと思います。

「えっ!こんな人がウクレレを」とか、「昔はこんなだったんだ」とか、結構気づきがありますよ。
今では見かけなくなったウクレレブランドもたくさん載ってて、それもおもしろいです。
もちろん今でも役にたつ情報もあります。

ここでは10冊の楽譜だけじゃないウクレレ本を紹介します。
(個人的な感想も入れてますが、あくまでも個人的感想であることをご了承ください。)

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楽譜だけじゃないウクレレ本10選

📕 UKULELE LOVE ウクレレ・ラヴ

責任編集:関口和之
TOKYO FM 出版 1997年8月

1992年12月に『ウクレレ快楽主義』という本が出版されました。
この『ウクレレ・ラヴ』はその続編のような本ですね。
帯にも『新・ウクレレ快楽主義』と書かれています。

堅苦しい話は抜きで「ゆるーいウクレレ愛」いっぱいの、全編脱力している本です。
関口さんのなせるわざ、という感じですね。
(関口さんはポエポエの校長先生で、サザン・オール・スターズのベーシストでもあります)

僕はこの本でタイニー・ティムを知り興味を持ちました。
それから何年かして彼のCD『God Bless Tiny Tim』を手に入れ、期待ワクワクで聴いたのでした。
「なんやこれは!」、マジでびっくりしたCDでした。
あのエキセントリックな歌声、こんなんが売れたんや!と信じられなかったです。

いろんな方のインタビューも面白いです。

緒川たまきさんはタイニー・ティムが好きだそうで、好みは人それぞれなんだな、と当たり前のことを再認識しました。

渡辺香津美さんのインタビューがあるのも嬉しいです。
ウクレレ好きになる前のことですが、テレビで渡辺さんを見たことがありました。
「風呂上がりにウクレレをポロポロ弾くことがあるんです」と言って、実際にウクレレでポロポロとソロ弾きを披露してくれたのです。
その時、ウクレレってこんなに素敵に音を奏でることができるんだ!って驚きました。
僕の中で、ウクレレっておもちゃみたいなもんと思ってたのが覆った瞬間でした。

古くてゆるいけど、いろんな発見がある本だと思います。

📕 マハロ!ウクレレ

監修:岩男, 山口, 編集:小学館ウクレレ倶楽部
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監修:山口岩男
小学館 1999年5月

ウクレレでは「IWAO」名義で、数々のCDをリリースされた山口岩男さん。
「IWAO」と称する前に出版されたのが『マハロ!ウクレレ』です。

『極楽ウクレレブック ハワイアン・スタイル』と副題がついている通り、ハワイのハワイ島・オアフ島の現地情報がたっぷりです。

もちろん今では変わっていて、そのまま使える情報は少ないかもしれません。
でも、今では見ることが叶わない貴重なものがみれるのです。

例えば、ハワイ島にあるウクレレ工房が3ヶ所載っています。

  • デビッド・ゴメス(DAVID GOMES)
  • カビカ(KAWIKA)
  • ペガサス(PEGASUS)

インタビューと工房内の写真入りでです。
ウクレレの実物すらめったにお目にできない、伝説のルシアーたちです。
カビカなんて、もうウクレレ作ってないです。
これだけでもこの本をみる価値がある、と思うのは僕だけでしょうか。

それにしても信じられない値段が書かれています。
コンサートサイズの値段が
デビッド・ゴメス:$475
カビカ:$825
ペガサス:$650
ため息が出てきます。
まとめて買っておけばよかった…

📕 ウクレレ ブック

シンコー・ミュージック 1999年8月

この本はバランスがとれていて見やすい本だと思います。

ふんだんなカラー写真で、ウクレレ創成期からのオールドウクレレがたくさん見れます。
ヌネス(NUNES)
クマラエ(KUMALAE)
カマカ(KAMAKA)
マーチン(MARTIN)
ギブソン(GIBSON)
・・・
などなどいっぱいです。

個性的な形をしたものやトイウクレレなんかもあります。
昔のウクレレは今よりも個性的で、眺めているだけで楽しく感じてきますね。

ピュア・ハート(PURE HEART)時代のジェイク(Jake Shimabukuro)の写真が若い!
まだハワイ大学の学生で22歳だって。

「ウクレレを世界に広めたい!」
「ウクレレの可能性を認識させたい!」
そんな夢を語っているジェイク。

その夢は実現するんだよ!
すごいね、ジェイク!!!

伝説のサンズ・オブ・ハワイ(SONS OF HAWAII)のメンバーだったモエ・ケアレ(Moe Keale)、マニアには超有名なサニーD(Sonny D)のインタビューと写真なんかもあります。

📕 高木ブーの楽しくウクレレ

著者:高木ブー
岩波書店 2002年7月

日本のウクレレプレーヤーといえば高木ブーを思い浮かべる人、多いんじゃないでしょうか。

高木ブーさんがウクレレのハードルを更に下げて、初心者向けに書いた入門書です。

「ウクレレはハワイアンだけじゃなくて、演歌でもポップスでもジャズでも弾けるんだよ。」
「うまく演奏できなくても、ウクレレの楽しい世界を知ってほしいな。」
そんな思いが優しく伝わってくる本です。

ウクレレの歴史や選び方、弾き方なんかの記事もありますが、高木ブーさんがウクレレと一緒に体験してきたことに結構なページが割かれています。
ドリフターズや『全員集合』時代の裏話もあり、昭和世代にはちょっと興味深いものがありますね。

僕が一番興味深かったのは、ウクレレのつくられかたのページです。

シモレレで超有名な志茂さんが、ウクレレを製作するようになるまでの経歴、ウクレレのつくり方、どんな気持ちをこめてつくっているか、を話しているのです。

志茂さんに関する記事は、このブログで紹介しているウクレレ本やそれ以外にも多く載っています。
でもここまでページを割いて、志茂さん自身が述べられているのはめったにありません。
なのでとても貴重だと思います。

📕 Ukulele 丸ごと一冊ウクレレ

枻出版社 2004年8月

一見、ウクレレ図鑑かと思うほどたくさんのウクレレ写真が載っています。

僕がこの本で注目したいのは、笹尾俊一さん(イラストレーター)の文・画によるポルトガル小型ギターの旅という記事です。

ウクレレの先祖がポルトガルのブラキーニャという楽器なのは有名な話です。
この記事はブラキーニャがどんな経路でハワイに伝わったかを、一枚のイラストにしてます。

そしてハワイでウクレレとなった後、時代の流れとともにどんな人がどのようにウクレレを育てていったかをたくさんのイラストで見せてくれます。

ウクレレの歴史がビジュアルで簡単にわかると思います。
ウクレレミュージシャンの中にはタイニー・ティムもいます。
やっぱり有名なんですね。

ウクレレ・オーケストラ・オブ・グレートブリテン(The Ukulele Orchestra Of Great Britain)の記事があるのもめずらしいですね。

今ではオーケストラ形式のウクレレ集団はたくさんありますが、僕の知る限りその元祖だと思います。
一時期はまってCDを何枚も買って聴きまくっていたことがあります。
ジャンルにとらわれず自由に弾いてて、これウクレレでやってんの!って感じで楽しいんですよね。
聴いたことがないなら、是非一度聴いてみてほしいなと思います。

📕 ウクレレ快読本

著:小林 正巳(MATT)
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著者:小林正巳(MATT)
日本評論社 2007年7月 2017年6月改定

僕が持っているのは初版ですが、2017年6月に改訂新版が出ています。
パワーアップされてYouTubeとも連動されているようです。

なのでこれから購入するなら改訂新版のほうかなと思いますが、僕は持ってないので旧版の紹介となります。(おそらく内容の方向性は変わってないと思うので)

この『ウクレレ快読本』は、内容の広さと深さが他の本と違います。
はっきり言ってこれはウクレレの教科書です。

教科書なのでカラー写真がなくてもOKです。
教科書なので理解を助ける写真以外は文字で埋まってます。
教科書なので歴史から、弾き方から、製作者から、プレイヤーから、CDから、改造から、なんでも載ってます。

ウクレレをもっと深く知りたい、その気持ちが真面目にあるんであれば、手にして後悔することはないと思います。

📕 ゴー!ゴー!ハワイ ゴー!ゴー!ウクレレ

著:ローリングココナッツ
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編集:Rolling Coconuts
ヤマハ ミュージック メディア 2009年4月

ほぼまるごとハワイのウクレレ・スポットだらけの本です。
「ハワイのウクレレ情報はこれだ!」といった感じの本です。

ほぼ、といったのは最後に楽譜が6曲とコード表があるからです。
以外はハワイだけなのです。

ウクレレ・メーカー、ウクレレ・ショップ、ウクレレ・スクール、ウクレレ・イベント&ライブの情報がみっちり入ってます。

しかも、オアフ島だけじゃありません。
ハワイ島はもちろんです。
マウイ島もあります。
カウアイ島もあります。
なんと、モロカイ島まであるのです!
(ラナイ島はないですが、ウクレレ・スポットが見つからなかったのかもですね)

モロカイ島、2005年に行ったことがあるのですが、もしこの本がもっと早く出ていれば絶対にマナエ・ウクレレ(Mana’e Ukulele)に行ってたのに!
残念です。

写真とかインタビューがたっぷりで、パラパラ眺めるのがとても楽しい本です。
これだけまとまった情報ってありそうでないんですよね。

情報が古くなっているのは仕方ありませんが、最新情報にアップデートしてほしいなあと密かに願っています。
絶対に買うんだけどなあ。。。

📕 ウクレレのすべて 別冊Lightning Vol.230

著:Lightning編集部, 編集:Lightning編集部
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枻出版社 2020年4月

この本は割と最近に出版された本です。

詳しく紹介した記事があります。
よければぜひご覧ください。

→『ウクレレのすべて』の記事はこちらです。

📕 Ukulele Magazine ウクレレ マガジン

リットーミュージック 年2回(夏、冬)発行

2015年7月に創刊されてから定期的に発行されている、ウクレレ情報誌として貴重なマガジンです。

ウクレレ業界の最新ホットな話題や、ウクレレプレイヤー情報、ウクレレスコアが満載です。

著名なウクレレ奏者がいろんなメーカーのウクレレを試奏したウクレレ・レビューは、気になるウクレレがどんどん増えていってしまいます。

そして、僕が特に面白いと思うのは、実は広告なんです。
こんなにウクレレのことばっかりを宣伝している楽器屋の広告とか、楽器メーカーの広告はまずありません。
面白いウクレレが出てきたなとか、新しいメーカーや新しいルシアーだなとか、広告からも最新情報を得ることができるんですよね。
めっちゃ楽しいです。

📕 Rolling Coconuts ローリング ココナッツ

Rolling Coconuts 年4回(2月、5月、8月、11月)発行

1998年10月に創刊されたウクレレ専門のフリーマガジンです。

フリーマガジンです。無料なんです!

*上のリンクにある『ローリングココナッツ』はデジタル版のため有料です。無料なのは紙の冊子です!(メルカリなんかでみつかるかと思います)

B6サイズ32ページのかわいいサイズの小冊子ですが、内容はめちゃめちゃ充実してます!
ジェイクや関口さんや高木ブーさんや、、、ウクレレ業界の有名人が出まくりです。
キヨシ小林さんのウクレレレッスンの連載記事もあります。

広告もいっぱいだし、ウクレレスコアもあるし、なんとプレゼントありの時もあったりします。
これで無料だなんて、凄すぎます!

先は日本全国の楽器店やウクレレ教室などです。
もし見かけたら、絶対に忘れずに持って帰りましょう!

ローリングココナッツで検索するとホームページが見れます。
ホームページもウクレレ情報がいっぱいで、配本先も載っています。

まとめ

以上10冊を紹介しました。

どのウクレレ本でもいいので、とにかく楽譜だけじゃないウクレレ本を手に取って見てください。

ウクレレって弾くのも楽しいけど、知れば知るほどもっともっと楽しくなってきますよ。

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