スラックキーギター|マカナのスラックキーギターでハワイを感じよう

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スラックキーギターとは弦をゆるく張ったギターで、スラッキーギターとも呼ばれます。

弦をゆるく張ったギターから響いてくる音は、なんとも言えないゆるーい空気感を感じるのです。

その音は、ウクレレとは一味違いますが、間違いなくハワイを感じさせてくれる音です。

特にソロでのスラックキーギター演奏を聴くと、とにかく脱力して、ホワーっとする感覚になるはずです。

スラックキーギターで有名なミュージシャンは数多くいますが、今回はその中のひとり「マカナ」(Makana)をご紹介します。

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マカナってどんなギタリストなのか

2000年代の初め頃、スラックキーギターの若手として登場したマカナ。

日本のハワイ・イベントに何回も来日していたので、何度かステージを観に行きました。

カーリーのロングヘアーで野生味溢れる見た目はイケメンで、ギター一本でトラディショナル・ハワイアンを演奏し歌う姿はカッコよかったです。
ステージ上ではあまり笑顔をみせないで、ちょっとストイックな雰囲気を漂わせていたのも、他のハワイアン・ミュージシャンとはどこか違った印象がしたものでした。

スラックキーギターはサニー・チリングワース(Sonny Chillingworth)の最後の弟子だということですが、その前にはボビー・モデロウ Jr(Bobby Moderow Jr)(※)から教わっていたようです。

ここ何年かはあまり活発な活動をしているニュースは聞こえてこなかったのですが、2024年6月に恵比寿で開催されたハワイ・イベント「アロハ・トーキョー」に久々に元気な姿を観せてくれました。

あいにく小雨模様の空だったのですが、これは是非とも観に行かなければ!っと観に行ってきたのです。

久しぶりにみるマカナ、髪の毛は短髪になりちょっと痩せた感じがしました。
やっぱり年齢を重ねてきたのかなと思ったのですが、ライブが始まるとギターと歌声は昔と全然変わらず力強いものでした。
また、ウクレレを持っての演奏もあり、これも楽しめました。

(※)ボビー・モデロウ Jrはレイ・カーネ(Raymond Kāne)の弟子で、マウナルア(Maunalua)のメンバーです。レイ・カーネもサニー・チリングワースもスラックキーギター界のレジェンド・ギタリストなのです。

マカナのおすすめポイント

私が感じているマカナをおすすめポイントを紹介します。

スラックキーギターはゆるーい感じが気持ちいい音楽だと述べました。
でもマカナは、単にゆるーい感じだけじゃないんです。

ゆるさの中に力強さを感じるのです。
ゆるさと力強さがいい塩梅に混ざり合って調和しているのです。
力強く感じるのは、ギターへのアタックが強めに入っているからなのかと思います。

そして歌声が美しいのです。
高く澄んだ声なんだけど、微妙にビブラートがかかった感じがしています。
これが声に独特の艶を与えていて、儚さを醸した美しい歌声を聴かせてくれているのです。

ステージ上では曲により、ギターのチューニングを素早く変えたりします。
(スラックキーギターにはチューニングの仕方が多くあり、曲によって変えたりすることがあるのです)

『ポイソング』(POI SONG)では左手の手首や腕を使ってギターを弾くというトリッキーな演奏も観せてくれます。

そう、耳だけじゃなくて目でも楽しませてくれるステージなんです。

とにかく一度聴いてみてほしいです。
そして機会があればぜひ観てみてほしいです。

マカナのCD

マカナは何枚かのCDをリリースしていますが、私が持っているのは次の3枚です。

キー・ホーアル(Kī Hōʻalu)

マカナの代表といっていいCDだと思っています。

『キー・ホーアル』というタイトルは、ハワイ語でスラックキーギターの意味です。
トラディショナル・ハワイアンをメインに、オリジナル曲なんかも入っています。
収録の中から2曲紹介します。

アコースティック・バーションの『クウ・レイ・アワプヒ』(Kuʻulei ʻAwapuhi)は、ギターと歌だけのシンプルな構成でありながら力強くしっとり歌い上げていて聞き応えありです。

日本版ボーナス・トラックとして収録されている『オンリー・ユー』(Only You)、ヤズー(Yazoo)の曲で有名ですが他にもいろんなミュージシャンがカバーしている名曲です。
オリジナルはシンセサイザーを使ったポップな印象ですが、マカナの手にかかると素朴な柔らかさを感じる演奏で聴かせてくれます。

コイ・アウ(KŌĪ AU)

なにも知らないで聴くと、一体なんだろうと不思議な感覚になります。
ハワイという枠組みにとどまっていない、ボーダレスなCDなのです。
もちろんハワイもありますが、バリ島やポルトガルも意識的に込めたものなのです。

インストルメンタルあり、ポルトガル語のファドありとバリエーション溢れていて、正直言ってちょっととっつきにくい感もあります。
解説でマカナ自身が言っているとおり、マカナにとってのコンセプチュアル・アルバムになっています。

そしてこのCDにも『クウ・レイ・アワプヒ』が収録されています。
『キー・ホーアル』のとは違って、鼻笛から始まりギター・ドラムが繋いでいくイントロは、このCDだからこそなのかと感じます。

まず『キー・ホーアル』を聴いて、違うマカナも聴いてみたいと思ったときに手に取るといいかもしれません。

アーティスト:マカナ
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プーラマ(PŪLAMA)

今のところの最新アルバムです。

アロハ・トーキョーに行った時に購入し、マカナからサインをもらいました。
「ビューティフルなステージでした」と言ったら、ちょっと嬉しそうな表情を浮かべてました。

紙ジャケットにCD1枚がそのまま入っているだけのシンプルなものです。
副題が『Legacies of Hawai’i』とついていて、トラディショナルなハワイアンソングをメインにオリジナルも収録されています。
スラックキーギター、ウクレレ、マカナの歌声だけというシンプルな構成のCDで15曲収録されています。

ハワイ好きなら絶対に知っている『パーリーシェルズ』(Pūpū Aʻ0 ʻEwa)が個人的に面白く感じました。
ウクレレをコード弾きして歌っているのです。
マカナのギターテクニックを前面に押し出すのではなく、ジャカジャカと楽しく聴かせてくれるのが逆に新鮮なんです。

ただこのCD、アマゾン、楽天、ヤフーなどを探したのですが、どこにも見つかりません。
もしみつけたら、見逃さないで買うことをおすすめします。

まとめ

スラックキーギターの有名ギタリストは数多くいますが、今回はその中のひとりマカナを紹介しました。

ルーツにスラックキーギターのレジェンド二人の流れを持ち、どことなく神秘的な雰囲気をまとったスタイルのマカナ。

ぜひ聴いてみてください。
ぜひ演奏する姿を観てみてください。

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