ハワイアンソング|ハワイアンになった日本の曲『ナー・プア・モハラ』

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インターネット・ラジオやアマゾン・ミュージックでハワイアンを聴いていると、ときどき「あれっ、ハワイ語だけど、これって日本の曲じゃないかな?」という曲が流れることがあります。

今回はそんななかのひとつ『ナー・プア・モハラ』(Nā Pua Mōhala)を紹介します。

この『ナー・プア・モハラ』は『花は咲く』のハワイ・ヴァージョンです。

元歌は、2011年3月に起こった東日本大震災の復興を応援するために作られたチャリティーソング『花は咲く』です。

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誰の曲か?

ナー・プア・モハラ

『ナー・プア・モハラ』は2014年4月に「クーパオア&カウラナ」(Kūpaoa & Kaulana)として発表されたアルバム『ナー・プア・モハラ』(Nā Pua Mōhala)に収録されています。

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「クーパオア」はハワイの男女2人組のグループで、「カウラナ」は日本人3人組(男性2人女性1人)のグループで、ハワイと日本の2グループによる合作アルバムなのです。

この2グループはハワイのグラミー賞ともいわれるナ・ホクの受賞経験がある実力派グループです。

なんでもカウラナのメンバーが「ハワイでアルバムをリリースすることが夢だ」とクーパオアのメンバーに話したことがきっかけとなって合作が実現したアルバムだそうです。

花は咲く

『花は咲く』は東日本大震災の翌年2012年5月にリリースされました。

作詞は岩井俊二さん、作曲・編曲は菅野よう子さんで、2人とも宮城県仙台市の出身です。

歌は「花は咲くプロジェクト」名義で、岩手県・宮城県・福島県の出身やゆかりのある歌手・タレント・スポーツ選手34名(組)からなっています。
ほんとに有名な人たちがたくさん出ています。
後ほどYouTubeのリンク先をご紹介します。

そしてその後、多くの人々に歌われているのはご存知だと思います。

タイトルの意味は?

ナー・プア・モハラ

ナ(Nā)は複数形の冠詞です。Theの複数形みたいな感じです。

プア(Pua)は花。

モハラ(Mōhala)は咲く。
(CDジャケットにはMōhalaとカハコーがあるので、それだとモーハラになるのですが、辞書にはMohalaとカハコーがついてません。どっちが正しいのかわからないので、カタカナ表記はモハラにしておきます)

つまり『ナー・プア・モハラ』は日本のタイトル『花は咲く』をそのままハワイ語にしたものです。

花は咲く

では『花は咲く』に込められた意味はなんなのでしょうか?

いろいろ調べたのですが、よくわかりませんでした。

ただCDジャケットの花、これはガーベラの花です。
ここにヒントがあるように思えます。

後ほどご紹介するYouTubeでプロジェクトの参加者が手にしている花、この花もガーベラです。
岩井俊二さんの発案で、参加者はガーベラを手にして歌うことになったのです。

ガーベラの花言葉は「希望」「前進」「前向き」。

また色によっても花言葉があります。

赤は「チャレンジ」「限りなき挑戦」。
白は「律儀」「希望」。
黄は「やさしさ」「究極の愛」。
ピンクは「思いやり」「愛情」。
オレンジは「忍耐強さ」「冒険心」。
などなどです。

なにか東日本大震災からの復興に立ち向かう気持ちを象徴しているような気がします。

歌詞の内容は?

ナー・プア・モハラ

「愛する花の香り」から始まる歌詞は『花は咲く』をハワイ語に翻訳したものではありません。

これは私の感じた印象ですが、震災を生き残った方々の目線に立っている歌詞だと思います。
こんな感じの内容です。

『無くなってしまった家、大切な人たち、、、
 歌が聞こえる、笑顔がある、、、
 深い悲しみの中に残っている幸せだった日々の思い出、、、
 痛みが、流れる涙でずぶぬれになる、、、
 皆で願う、、、
 希望をもって、悲しみの向こう側に行く、、、
 花は咲く、咲き続ける、、、』

悲しみの中でも前を向いていくしかない。
悲しみの向こう側に花は咲く、咲き続けるのだ。
そんな決意を込めた内容になっていると感じます。

花は咲く

「真っ白な雪道」から始まる歌詞、これも震災を生き残った方々目線で思い出すことを歌っているのかと感じます。

ところが「わたしは何を残しただろう」ここで少しの戸惑いがでてきました。
生きている「わたし」が「何を残しただろう」と問うているのです。
どうとらえていいのか、戸惑いを覚えます。

作詞した岩井俊二さんによると、「わたし」というのは震災で生き残った方々ではなく、震災で亡くなった方々とのことだそうです。

つまり亡くなった方々の目線で書かれた歌詞なのです。

もちろん亡くなった方からお話しを伺うことはできません。
そうなった方々の苦しみ、無念さを想像して書かれた歌詞だったのです。

そして何度となくでてくる「わたしは何を残しただろう」という歌詞ですが、2015年に変更されたそうです。
最後が「わたしは何を残すだろう」に。

これは作曲した菅野よう子さんが岩井俊二さんに承諾をえて変更したものです。
この変更により目線が、亡くなった方々から、生き残った方々に変わります。

いろんなとらえ方ができる深い歌詞だと思います。

どんな曲か聴いてみたい!

ナー・プア・モハラ

YouTubeを検索するといろいろでてきますが、ここには「クーパオア&カウラナ」のCDジャケット写真のバージョンをご紹介します。

花は咲く

これもYouTubeにはたくさんあります。


「花は咲くプロジェクト」で多くの歌手・タレント・スポーツ選手が花を手にして歌っているバージョンは下記リンクからご覧ください。

花は咲く
© NHK

また歌詞の内容のところでご紹介した歌詞を変更したバージョンもご紹介しようとしたのですが、探したのですが見つけられませんでした。
とても多くのバージョンがアップされているので見きれませんでした・・・

まとめ

もともと日本の曲だったのが海を渡ってハワイアンとなった曲があります。

今回はその中から『ナー・プア・モハラをご紹介しました。

曲は同じでもハワイ語で聴くと雰囲気は違ってきますね。

これからもハワイアンになった日本の曲をご紹介していくつもりです。

今までにご紹介している曲です。

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