ハワイの銀行|銀行口座のつくり方、口座を持つメリットとデメリット

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ハワイの銀行に自分の口座を持ってみたい。

そう思ったこと、ありませんか?

僕はあります。
そして、実際に口座をつくったことがあります。
(2022年11月のことです)

セントラル・パシフィック・バンク

ハワイに住むわけでもないのに、なんで銀行口座が欲しいのか。
正直、大した理由があるわけではありません。

「ハワイに口座があるって、なんとなくロコっぽい感じがしてええなあ…」
最初はそんな軽い気持ちでした。

でも何回かハワイに行くうちに、ハワイにハマっていくうちに、ハワイに口座があったら便利とちゃうんかなと思うようになってきたんです。

そしてホントに銀行口座をつくってしまいました。

銀行は「セントラル・パシフィック・バンク」(CENTRAL PACIFIC BANK)。
実はこの銀行、ハワイに移民した日系人によって設立された銀行なのです。

やる前は「口座をつくる」ってめちゃめちゃ難しいと思っていました。

けど実際にやってみると、案外簡単につくれるもんなんです。

その後、いろいろあって今は口座を解約してしまいました。
(2022年3月のことでした)

僕が実際に体験した、「口座をつくる」から「口座を持ったらどうなのか」、「口座を解約する」までを紹介します。

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ハワイの銀行に口座を持ってみたい!

ハワイに滞在中、食事とか買い物とかの支払いはほぼクレジットカードです。

現金は少額の場合やクレジットカード不可のときくらい。

なのでドルを現金で持っていくのは少額でいいはず。
でもドルの現金が手元にないと、なんとなく不安になってしまうのです。

結果、毎回そこそこの額の現金を持っていき、そこそこの額の現金を持って帰ることになります。
そして1〜2ヶ月後にクレジットカードの請求がやってくるのです。

毎回、この繰り返しです。

もしもハワイに口座があったら、、、
ハワイに着いた時に入金して、滞在中は必要な額だけを手元においておけばいい。
足りなくなればおろせばいい。
帰るときはそのまま口座に入れておいて、次にくるときは使った分だけを持ってくればいい。

多額の現金を持ち歩かなくてすむし、ちょっと便利かも。
そう考えるようになったのです。
これが、僕が口座を持つことを決めた理由でした。

また、ハワイの銀行で口座をつくる手続きも、面倒そうだけどおもしろそう。
こんな経験をするのも楽しいかなと思ったのです。

セントラル・パシフィック・バンクに口座をつくった!

口座を持つことを決めたら、次はどの銀行にするかです。

そのとき知っていたのは「バンク・オブ・ハワイ」「ファースト・ハワイアン・バンク」くらいでした。
いろいろ周っていて看板が目立つのがこの二つだったのです。

名前に「ハワイ」が入っているのも、いかにもハワイの銀行という感じで気に入ってました。
(めちゃ単純な考えですよね)

バンク・オブ・ハワイ

ハワイで最大の銀行です。
以前、東京でも丸の内で看板をみた記憶があります。
今は見なくなったので、日本国内からは撤退したみたいですね。

最も大きい銀行だし、日本に支店があった時期もあり、なんとなく安心感があってここが第一候補かなと考えてました。

ファースト・ハワイアン・バンク

ハワイで最も古い銀行です。
レインボーのマークが目印で、いかにもハワイって感じがします。

ここも歴史があり規模も大きく安心感があります。
「バンク・オブ・ハワイ」とほぼ同じくらいの感じで、どっちにしようか悩むところでした。

セントラル・パシフィック・バンク

「バンク・オブ・ハワイ」「ファースト・ハワイアン・バンク」を検討していると「セントラル・パシフィック・バンク」というのがあるのを知りました。

規模はそんなに大きくないし、名前だけではあまりハワイっぽい感じもしません。
当時、全然知らない銀行だったので、候補にはなってませんでした。

でもなんだか日本人に優しそうな雰囲気があり、ちょっと気になったのです。
で調べてみました。

昔、日系人や日本からの移民はアメリカの銀行から融資をうけることはできなかったそうです。
だったら自分たちで銀行をつくろうと、日系人が自分たちで自分たちのための銀行を設立したのです。
それが「セントラル・パシフィック・バンク」なのです。

一言でいうと簡単ですが、当時(第二次世界大戦後)の日系人の境遇を考えると並大抵でないことは容易に想像できます。
創立メンバーにはホノルル空港名にもなっているダニエル・K・イノウエもいました。
銀行業務のサポートには住友銀行からも人材が派遣されました。

成立ちの歴史を知って「セントラル・パシフィック・バンク」に決めちゃったのでした。
「バンク・オブ・ハワイ」「ファースト・ハワイアン・バンク」が嫌ということでは全然なく、「セントラル・パシフィック・バンク」に気持ちが行っちゃったのでした。

実際に口座をつくる

今は無くなりましたが、当時はワイキキのど真ん中に「セントラル・パシフィック・バンク」のワイキキ支店がありました。
カラカウア通りからウルニウ通りにちょっと入ったところ、ハイアットリージェンシーから道路を渡った向かい側。

予約もせずにかみさんと二人で向かいました。
口座名義人を自分とかみさんの連名でつくることができるので、共同名義でつくることにしたのです。

「口座をつくりたいのですが、、、」当然日本語です。

「ではこちらへどうぞ」日本語で、日本人っぽい女性が応対してくれました。

いろいろ説明を受けて、書類を書いて、入金して、想像していたよりも簡単に口座、つくれちゃいました!

セントラル・パシフィック・バンク

ただし、キャッシュカードは郵送されてくるとのことなので、滞在中は使うことができませんでした。

日本に帰ってからしばらくすると、キャッシュカードが入った郵便とPINコードが記された郵便が別々に届きました。(かみさんの分もあるので、合計4通が届きました)
日本国内だと書留便とかのセキュリティ便ですが、国際郵便だと普通の郵便と同じでポストに届くんですね。(あっ、そうなんだと思いました)

カードはアクティベートという手続きを行わないと使えるようにはなりません。(ここでセキュリティを保証しているのかな)
やり方はいくつか方法がありますが、銀行に電話してアクティベートしてもらうのが簡単かと思います。
日本語が通じる電話番号もあるので、全然問題なしです。

口座をもっていいことあるのか?(メリットは?)

実際、ハワイに銀行口座を持って、ドルで残高があるとなんか便利なことがあるのか?
ハワイでなく日本にいても、使い道があるのか?

僕が感じたメリットを紹介します。

デビットカードで使う

キャッシュカードはデビットカードと兼用になっています。
(最初はVISAだったけど途中でMasterCardに変わりました)

これがすごい便利なんです!

日本だとデビットカードを使うことはありませんが、滞在中はバンバン使いました。

クレジットカードでないので、持ってるお金を計算しながらになり使いすぎることがありません。
多めの現金を持ち歩く必要もありません。

注意点は、口座には2種類「チェッキング口座」と「セービング口座」があり、デビットカードに紐づいてるのは「チェッキング口座」の方です。
なのでデビットカードで使う分は「チェッキング口座」に残高を入れておく必要があります。

チェッキング口座

利息はつかない口座で、デビットカードを使うたびに引き落とされます。

セービング口座

利息がつく口座です。

他にもいろいろ違いはあると思いますが、僕はこのくらいの違いだと認識してました。
口座間の残高移行も簡単なので(日本にいてもネットで簡単にできます)、使う前にチェッキングの方に残高を移しておきましょう。

Amazon.comで使う

Amazonで買い物をしたことは、フツーにあると思います。
このAmazon、アメリカの「Amazon.com」でもフツーに買えるって知ってましたか?

日本のAmazonで売ってないものも買えますが、アメリカで買う方が安くなるもの(送料を含めても)もあるんです。

ただしレート計算して、どっちで買うか吟味しないといけないです。
クレジットカードで買う場合は。

デビットカード支払いにすると、ドル残高からの支払いなのでレート計算は必要ありません。
日本の銀行口座の残高が減ることもありません。

Amazonプライムで翌日配送、送料無料はありませんが、思ったよりも早く届きますよ。
なんかあった時のクレーム、これはやったことないのでわかりませんが。

ハワイ気分が上がる

ハワイ滞在中、買い物や食事の支払いを「デビットカードでいいですか?」と言ってカードを出すとき、なんかロコみたいで気分が上がります。(完全に自己満足の世界ですが)

たまに「ハワイのカード! こっちに住んでるんですか?」って言われるときもあります。
メリットもなんもないんですが、単純に気分が上がります。

日本にいても「俺はハワイに口座が、残高があるんだ」って思うと、ハワイとどこか繋がっていると思えてきます。
次に行ったらなんぼ入金しようかと考えて、ドルが安くなったときは予定がなくてもとりあえずなんぼかドル買っとこかとなります。
ちょこちょこ買ってると、旅行が決まっても一気に買う必要がありません。
ちょっと分散投資みたいですね。(これもほぼ自己満足ですが)

口座をもったら面倒なことがあるのか?(デメリットは?)

では反対になんか面倒なことはあるんでしょうか?

僕が感じたデメリット(っぽいもの)を紹介します。

口座残高には気をつける

ハワイの口座には口座維持手数料があります。

残高が◯◯ドルを切ると、手数料が発生して残高から落とされるのです。

これは口座の種類によって異なり、また改定されることもあるので注意しておく必要があります。

残高の確認はネットで簡単にできます。
また以前は無料で毎月、残高確認書が郵送されてきました。
今は郵送に手数料がかかるようになり、それを見落としていた僕はしばらく残高から郵送手数料が落ちてました。

口座残高は、ハワイ滞在中は使う予定分を「チェッキング口座」に入れて利用し、日本にいるときは利息のつく「セービング口座」に多めに入れておきました。

前にも書きましたが、口座間の残高移行はネットでホントに簡単にできます。
どの口座からどの口座に◯◯ドルと入力し、エンターキーを叩くだけです。

日本からの送金は面倒(だと思う)

残高が不足して口座維持手数料がかかる場合、口座に追加で入金しないといけません。

日本のようにATMでカードと現金で入金、というわけにはいきません。
(日本のATMでも引き出しとかはできるようですが、入金はできません)

僕はやったことがないのですが海外送金の手続き、たぶん面倒だと思います。

たまに手続きが必要なことがある

日本の銀行口座は一度つくってしまうと、あまり手間がかからないように思えます。

基本的には「セントラル・パシフィック・バンク」も同じです。
でも、たまに手続きが必要な書類が送られてくることがあります。

セントラル・パシフィック・バンク

例えば「W-8BEN」という書類です。(下にもう少し詳しく説明します)

また毎月の残高証明書送付に手数料がかかるようになったことも、たぶん案内が送られてきていたんだと思います。
毎月送られてくるので、開封せずに放置していたこともあったので…
ネットで「送付不要」にチェックすれば手数料を取られることもなかったはずでした。

たまーに注意が必要な書類が送られてくるので、注意していないといけません。

W-8BEN(米国源泉税に関する受益者の非居住証明書)

日本に住んでいる(アメリカに住んでいない)人については、アメリカの銀行での利息はアメリカで源泉徴収されないことの証明書を提出するのです。(3年に1度)

他の銀行は知らないのですが「セントラル・パシフィック・バンク」は、英語の案内文だけでなく日本語での案内文も同封して送られてきます。
ただし提出書類は英語の書類なので、気合を入れて書く必要があります。

また共同名義の場合は各々提出の必要があります。

口座を解約した

口座を持って10年ちょっと。
またこの5年ほどはコロナもあったりで、ハワイに行けてませんでした。

でも口座を持っていることについては、十分に満足していました。

それが突然、口座解約することに至りました。

なぜ解約したのか?

2022年1月頃だったか、「新規定による月額手数料について」という案内が届きました。

預金残高が10,000ドル以上ないと口座維持手数料がかかるようになるとのことでした。
僕の残高では全然足りていません。

会社を定年退職することもあり、これからまたハワイに行けたらいいなあと思っていた矢先のことです。
いろいろ考えて、かみさんとも相談して、解約することに決めました。
(本当は持っていたかったんですが…)

解約の手続き

解約するとなると、どう手続きすればいいのか?
今の残高はどうなるのか?

実際の段取りはわからないことだらけです。

「セントラル・パシフィック・バンク」に日本語でメールで問い合わせをすると、とても親切に教えてくれます。
解約した残高を日本の銀行に送金するための手続きはやっぱりそれなりに面倒なものでした。
送金先となる日本の銀行にもいろいろ教えてもらい、なんとかできたのでした。

まだ少しは頭が働く間にやっておいてよかった、もっと高齢になったら無理やな。
そう思いました。

まとめ

ハワイの銀行に自分の口座を持つ。

憧れ的な思いから始まって、実際に口座をつくり、ハワイで・日本で利用し、口座を解約した。
その実際を紹介しました。

10年ちょっとという期間でしたが、十分に楽しんだかなと思っています。
単に旅行者としてハワイを楽しむのを、さらに一歩だけ踏み込んで楽しんだ感があるのです。

ハワイ好きの全員におすすめできることではありません。
でもちょっと目線の変わった楽しみ方をしてみたいと思っている方は、一度検討してみてもおもしろいと思います。
いろいろと調べてみるだけでも十分おもしろいですよ。

ハワイ長期滞在について書かれた本や口座開設について書かれた本などもあります。

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