ハワイ、そしてハワイアンミュージックが好きな方。
ハワイの歴史や神話を簡単に知ってみたい方。
ハワイアンミュージックを聴きたいけど、何から聴けばいいのかわからない方。
そんな方々にぴったりのCD&ブックがあります。それが『アロハ・アゲイン』(『ALOHA AGAIN』)です。
ちょっと古くて、2003年に出版されたものですが内容は全然古びていませんよ。
ハワイの歴史や神話について、詳しすぎないでやさしく書かれています。
ど定番のハワイアンミュージックが25曲も入ったCDもついています。
この『アロハ・アゲイン』は、関口宏さんと浅井慎平さんのプロデュースによるものです。
お二方ともハワイに精通されているので間違いありません。
帯には目立つように「永久保存版」と書かれています。
大袈裟ではなく、本当にそう思える本です。
とりわけCDが素晴らしい!
ハワイの有名どころミュージシャンが、新しくアレンジし新しく録音したものばかりなのです。
曲もハワイアン・トラディショナルなものばかり。
ちょっと見にくいけれど、楽譜も歌詞もついてます。
残念なのは、古いものなので手に入りにくいことくらいかな。
でも中古品を探せば出ていますよ!
『アロハ・アゲイン』一体どんなCD&BOOK?
ハードカバーの豪華本で、浅井慎平さんの写真が本当にきれいで素敵です。
著者:関口宏
プロデュース:関口宏、浅井慎平
写真:浅井慎平
発行:アーティストハウス
発売:角川書店
発売日:2003年4月
写真集でもあり、歴史書でもあり、絵本でもあり、楽譜本でもあり、CDもあり、とにかくハワイに関するものをギュッと詰め込んだものです。
ただし、グルメ情報や買い物情報など、観光ガイド的なものは一切ありません。
これから何年経とうが、ずーっと変わらないことだけが詰め込まれています。
CDの内容は?
この本、帯に「ハワイCD&BOOK」とあります。
「CD」の方が先になっているのです。
まるで「CD」がメインのようにも見えてしまいます。
でもそれある意味、正しいんじゃないかと思えてきます。
このCDを一言でいうと、とにかく「豪華」という言葉につきます。
- 選曲がすばらしい
新しい曲ではなくてトラディショナルな曲が揃っています。
題名だけをみると、ちょっと古すぎないか? という感じもしましたが、これが安心して心地よく聴ける「ど定番」といっていいものばかりなんです! - 参加ミュージシャンがすばらしい
テレサ・ブライト、ナレオ、ロビ・カハカラウ、カラパナ、アレア・・・。
Special Thanksにはバリー・フラナガンの名前も見えます。
どうやって集めたんだろう?
ハワイアンミュージック好きから、ため息が聞こえてきそうなメンバーです。 - すべて新アレンジ、新録音
このトラディショナル・ハワイアンを、このメンバーが、すべて新しいアレンジで新しく録音しているのです。
他では聴けないものばかり!
心地よく聴ける曲ばかりなので、BGMにしてもいいと思います。
実際、僕はそうやってよく聴いています。
このCDに入っている25曲、どんな曲が収録されているのかを紹介します。
収録曲
- 月の夜は
SOPHISTICATED HULA / NALEO - ハワイのわらぶき小屋
MY LITTLE GRASS SHACK IN KEALAKEKUA,HAWAII / SEAN NA’AUAO - ハワイアン・パラダイス
HAWAIIAN PARADISE / PATTI ZLAKETT - ブルー・ムームー
BLUE MUUMUU / ROBI KAHAKALAU - ブルー・カルア(そよ風)
HEARTS ARE NEVER BLUE IN BLUE KALUA / TERESA BRIGHT - タ・フ・ワ・フ・ワイ(ハワイの戦争の歌)
TA-HU-WA-HU-WAI / ALEA - ハワイの結婚の歌
THE HAWAIIAN WEDDING SONG / TERESA BRIGHT - 珊瑚礁の彼方
BEYOND THE REEF / KALAPANA - マリヒニ・メレ
MALIHINI MELE / ALEA - 小さな竹の橋
ON A LITTLE BAMBOO BRIDGE / NALEO - ワイキキの浜辺
ON THE BEACH AT WAIKIKI / SEAN NA’AUAO - カイマナ・ヒラ
KAIMANA HILA / NALEO - メ・カ・ナニ・アオ・カウポ
ME KA NANI A’O KAUPO / ALEA - マナクーラの月
THE MOON OF MANAKOORA / MALIA - 真珠貝の歌
PEARLY SHELLS / ZANUCK LINDSEY - 恋人よアロハ
TO YOU SWEETHEART,ALOHA / TERESA BRIGHT - 南国の夜
ON THE TROPIC NIGHT / PATTI ZLAKETT - 可愛いフラの手
LOVELY HULA HANDS / NALEO - 月影のなぎさ
MOONLIGHT SWIM / KALAPANA - フキラウ・ソング
THE HUKILAU SONG / SEAN NA’AUAO - スウィート・レイラニ
SWEET LEILANI / MAILA GIBSON & ANITA HALL - ブルー・ハワイ
BLUE HAWAII / PATTI ZLAKETT - バリバリの浜辺
ON THE BEACH AT BALI BALI / JEFF RASMUSSEN - ハワイアン・ホスピタリティー
HAWAIIAN HOSPITALITY / TERESA BRIGHT - アロハ・オエ
ALOHA OE / TERESA BRIGHT
聴きどころをあえて1曲だけ
この25曲、どれも素晴らしい曲ばかりです。
でもすべてを紹介するとキリがないので、あえて1曲だけをあげて紹介します。
テレサ・ブライトの「アロハ・オエ」。
「アロハ・オエ」は一度は耳にしたことがあるはずです。
一般的には別れの歌のイメージがあるかもしれません。
でももともとは恋の歌なのです。
リリウォカラニが妹の悲しい恋の話を歌にしたものなので、それがやがてハワイ王国に別れを告げる歌になっていきました。
テレサ・ブライトのアカペラで始まる「アロハ・オエ」。
言葉の意味はわからなくても、情感がせつない気持ちにさせてくれます。
あくまでも静かに、気持ちを押さえたテレサの歌声が心にしみてくる。
一度聴くと忘れられない、そんな「アロハオエ」です。
BOOKの内容は?
では「BOOK」の方にはどんな内容が入っているのでしょうか?
収録されている内容を紹介します。
収録内容
- 浅井慎平さんの写真。
ハワイと書いてないけれど、これはハワイだと静かに響いてくる写真です。 - ハワイ歴史年表。
ハワイの歴史と日本の歴史を、見開き2ページの年表形式で簡潔に書かれています。 - アロハ・オエをもういちど
リリウォカラニの一生とハワイ王国の終焉の物語が絵本形式で書かれています。 - ハワイのことば。
あいさつ、地名、自然、ひと、動詞・形容詞をハワイ語で表しています。 - ハワイの神話。
ペレ、ポリアフ、クー、マウイ、メネフネのハワイ神話を簡潔に紹介しています。 - ハワイアン楽曲。
CD収録曲の楽譜(コード入り)と歌詞です。
何曲かは日本語の訳詞もありです。
楽譜は手書きで小さいので老眼には少し見にくいですが、ウクレレで弾いてみるのに便利です。
内容についての感想
ひとつひとつのボリュームはありません。
なのでもっと深く知りたいのであれば、別の本などで調べる必要があります。
でも、コンパクトにわかりやすくまとめてあるので、ハワイのことをこれから知ろうと思っている方にはピッタリだと思います。
ぜひ「アロハ・オエをもういちど」を読みながら、テレサ・ブライトの「アロハ・オエ」を聴いてみてください。
彼女の歌声がきっとしみてくるはずです。
まとめ
ハワイのことをもうちょっと深く知りたい。
ハワイアンソングをこれから聴いてみたい。
そう思っているなら、『アロハ・アゲイン』は自信をもっておすすめできるCD&BOOKです。
このように見た目も内容も上質なものは、なかなか出てこないと思います。
本としてはちょっと値が張ってましたが(税別で3,800円)、CDが素晴らしかったので買ってよかったと思っています。
もし興味を持たれたなら、ぜひ探してみてください。
お気に入りになると思いますよ。
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