ケアリィ・レイシェル(Kealiʻi Reichel)の有名な曲に『カノホナピリカイ』(Ka Nohona Pili Kai)という曲があります。
フラでもよく踊られる曲で、しっとり心静まる感じで人気の高い曲です。
この曲、実は日本の曲にケアリィが歌詞をつけたものなのです。
原曲はビギンが作曲した『涙そうそう』です。
メロディなんかもハワイ語にぴったり合っていて、完全にハワイの曲という感じですよね。
今回はこの『カノホナピリカイ』についてご紹介します。
誰の曲か?
カノホナピリカイ
『カノホナピリカイ』は、ケアリィが2003年にリリースした『ケアラオカマイレ』(Keʻalaokamaile)の3曲目に収録されています。
ビギンの『涙そうそう』を聴いたケアリィが感動し、ハワイ語の歌詞をつけてできた曲です。
このCDはケアリィの5枚目のCDです。
亡くなったおばあちゃんや友達たちのことを想いつくられたCDで、とても静かに始まります。
波の音のあとに笛の音。
おそらく鼻笛だと思います。
そしてオリ(祈り)が続きます。
心が静かに落ち着いていき、聴く準備が整っていくようです。
フラ好きな人であればもちろんですが、美しいハワイアン・コンテンポラリーを聴いてみたい方にも絶対におすすめできる1枚で、名曲ぞろいです。
ぜひ全編通して聴いていただきたいCDです。
涙そうそう
1998年にビギン作曲、森山良子作詞でつくられた曲で、2001に夏川りみの歌でヒットしました。
誰もが耳にしたことがある曲ですよね。
タイトルの意味は?
カノホナピリカイ
『涙そうそう』に感動しインスパイアされてつくった曲ですが、日本語をハワイ語に翻訳した曲ではありません。
『カノホナピリカイ』というのは、ハワイ語で「海のそばの家」という意味です。
マウイ島の海辺にあったおばあちゃんの家のことを想ってのタイトルなのです。
涙そうそう
『涙そうそう』は沖縄の言葉で「涙がぽろぽろこぼれ落ちる」という意味です。
森山良子さんがビギンに依頼してできた曲のデモテープに書いてあったタイトルだそうです。
歌詞の内容は?
カノホナピリカイ
「海のそばの家」というタイトルでもわかるように、おばあちゃんが住んでいた家で過ごした幼い時の思い出があふれています。
亡くなった大好きだったおばあちゃんへの愛があふれているのです。
涙そうそう
森山良子さんの若くして亡くなったお兄さんのことを想い書かれた歌詞です。
お兄さんが亡くなった後の悲しみ、想いを綴った歌詞です。
『カノホナピリカイ』と『涙そうそう』、書かれている内容は違っていますが、どちらも今はいない自分の愛する人、大切な人を想っての曲なのです。
どんな曲か聴いてみたい!
カノホナピリカイ
YouTubeを検索するとたくさん出てきます。
その中に、ケアリィがビギンの目の前で歌っているバージョンがありました。
フラも素敵です。
クムフラ(フラの先生)でもあるケアリィがフラソングとしてつくった名曲ですね。
涙そうそう
この曲もYouTubeではたくさん出てきます。
ここではビギンのライブでの演奏をご紹介します。
まとめ
もともと日本の曲だったのが海を渡ってハワイアンとなった曲があります。
今回はその中から『カノホナピリカイ』をご紹介しました。
曲は同じでも歌っている内容はそれぞれです。
でも聴いているとすんなりと入ってくるんですよね。
これからもハワイアンになった日本の曲をご紹介していくつもりです。
今までにご紹介している曲です。
コメント