ウクレレは弦が4本しかないので、コードも押さえやすいのが多いです。
特にギターの6本と比べると、圧倒的に簡単です。
昔、学生のときにギターを手に取り、ご多分にもれず「F」で挫折した経験ありの私がいうので間違いありません。
でも、中には押さえるのが難しいコードもあります。
そんなときは、ちょっとしたコツを使いましょう!
ちょっとしたことで、簡単に押さえられることもありますよ。
はじめに
この記事は、
- コード図の見方と基本的な押さえかた。
- コードとドレミファソラシドの関係。
がある程度はわかっている方を対象としています。
ちょっと不安だなと思われるのであれば、まずは下記の記事をご覧になってください。
また、以下に出てくるコード図で示している指(人差し指:①、中指:②、薬指:③、小指:④)は、あくまでも参考です。
自分で使いやすい指を探して使ってくださいね。
コードを簡単に押さえるコツ
セーハのコツ
「セーハ」というのは1本の指で複数の弦を押さえることです。
「バレー」ということもあります。
ギターの難関コード「F」も人差し指で6本の弦を押さえるコードです。
これができないでギターを挫折する人がいるのです。(私もそうでした)
「D7」というコードを例にして、簡単に押さえるコツをみてみましょう。
D7の押さえかた(コードの形を変える)
初心者向けの譜面の場合、セーハを使ったコードはあまりでてきません。
でも、どうしてもでてくるのが「D7」というコードです。
これは人差し指で4本の弦全部を2フレットの位置で押さえて、中指で1弦3フレットを押さえる形です。
(本当は2弦、3弦、4弦の3本を押さえればいいのですが、3本だけを押さえるのが難しいので4本全部を押さえています)
はじめのうちは難しくて、きれいな音をだすことが難しいコードです。
そんなときはもっともっと簡単な押さえかたに変えることができるのです。
びっくりするほど簡単だと思いませんか!
いったいどうなっているのか?
実際にでている音(ドレミ)を確認してみましょう。
鳴っている音は「レ」「ファ#」「ラ」「ド」の4つです。
鳴っている音は「ファ#」「ラ」「ド」の3つしかありません!
「レ」の音がないのです!
本当だったらD7は「レ」「ファ#」「ラ」「ド」の4つの音が必要なので、セーハを使った押さえかたが正しい押さえかたです。
でも曲の中でD7がでてきたとき、「レ」のない簡単な押さえかたでも、ちゃんと曲にあうように聴こえてくるのです。
コードの本や譜面ではあまりでてきませんが(たまに簡単なコードがでていることもありますが)、この形で十分だと思います。
私もこの形で押さえていて、たまに雰囲気を変えたいときにセーハの形を使う程度です。
D7の押さえかた(人差し指に力を追加する)
上のコードの形を変えるというのは、いろんなコードに使えるわけではありません。
なのでもうちょっと使える幅が広い押さえかたです。
セーハが難しいのは、弦を押さえる力が弱くなっている弦があるためです。
ちゃんと押さえられていない弦は、ビビったり鳴らなかったりときれいな音が出ないのです。
だったらもっと力を追加すればいい、ということで、こんな押さえかたもあるのです。
ちょっとわかりにくいですが、人差し指の上に中指を乗せています。
そうです、指2本を使ってセーハしているのです。
実際にやってみると人差し指1本だけよりもきれいな音が出やすいと思いますよ。
ちょっとごちゃつくコード
せまい場所にたくさんの指を押さえるコードも、きれいな音がでにくいコードです。
たとえば「Dm」というコード。
となりあった弦とフレットを3本の指で押さえていて、ちょっとごちゃついた感じがします。
特に指が太い方だと少しきれいな音がでにくいかなと感じます。
こんなときはセーハを使うことも試してみましょう。
3弦4弦2フレット、ここを中指をグッと反らして2本一緒にセーハして押さえてしまうのです。
最初は関節がかたくてうまくできないかもしれません。
でも何度も練習していると、結構押さえられるようになってくるもんです。
もちろんやりすぎて指を痛めることだけは絶対に止めてくださいね。
きれいな音を出すコツ
指先で弦を押さえるときですが、フレットの真ん中ではなく、できるだけボディ寄り、金属の棒の近くを押さえるようにしましょう。
なぜか?
音程を決めるフレット(金属の棒)の近くで弦を押さえると、弦がビビリにくいのです。
コード図の絵をみてください。
フレットの真ん中ではなく、気持ち線(フレット)寄りに押さえる箇所を書いています。
わかりにくいかもですが、そんな気持ちを込めているのです。
ウクレレコードの本
コードは楽譜本にも載ってたりしますが、たいてい一つのコードについて一つの形しか載っていません。
ウクレレを楽しんでいくうちに、
- もっと押さえやすい形はないのかな?
- ローポジション(ヘッド寄りの場所)だけでなくハイポジション(開放弦を使わないネックの中ほどからボディ寄りの場所)も知りたい!
と、なってくると思います。
そうなったら1冊くらいコードの本があってもいいかなと思います。
私はコードが苦手だったので結構いろいろ買いました。
ただ今ではスマホのアプリでもあるので、自分にあったものを選んだらいいと思っています。
おわりに
ここで紹介したコツは、ちょっと押さえにくいなと感じたコードに試してみてほしいと思います。
コードの押さえかた、使う指は「これでなくてはいけない」なんてないです。
自分のやりやすい、押さえやすい、きれいな音の鳴りやすい、コードチェンジのしやすい形を探ってください。
1曲の中で変えてもいいんですよ。
コードの流れで、最初はこの形、次はこの指を使って・・・自分のやりやすいように考えてみて試してみてください。
コードはウクレレを楽しく弾くためには避けては通れないものです。
だからこそ、できるだけ簡単にやさしく押さえられたほうがいいですよね。
この記事内にわからないことがありましたら、ぜひご意見を送ってください。
できるだけ取り入れていきたいと思っておりますので!!
コメント