パワースポットがブームになったころ、ハワイでたくさんの観光客が押し寄せた場所があります。
オアフ島の真ん中、ピコ(piko)にあるワヒアワ(wahiawa)です。
ちなみにピコはハワイ語でおへそのことです。
観光地でもないワヒアワに一体なにがあったのでしょうか?
「クーカニロコ・バースストーン」(Kūkaniloko Birthstones)
「ヒーリングストーン」(Healing Stone)
です。
今回は「クーカニロコ・バースストーン」に行ったときに感じたことを記事に書きます。
ヒーリングストーンについて書いた記事もあります。
よろしければこちらからご覧ください。
クーカニロコとは?
まずクーカニロコというのは、もともと王族が持っていた土地のことを指します。
オアフ島の西側に連なるワイアナエ山脈の頂上から、東側に連なるコオラウ山脈の頂上まで、オアフ島の中央部36,000エーカーにもおよぶ広大なエリアだったのです。
その真ん中あたりが今のワヒアワで、バースストーンのある場所です。
そしてバースストーンというのは、産気づいた王族の女性がその上に座り、子供を出産したという石です。
王族関係者が出産の証人として立ち会う中バースストーンの上で生まれた子供は、神に近い高い地位と権力を持つようになると言われていたのです。
パワースポットなのか?
クーカニロコ、日本では「パワースポット」「子宝や安産を願うところ」と認知されていますが、間違いです。
ご利益をお祈りする場所でもありません。
ハワイアンにとっては神聖な場所であり、先祖とつながる場所であり、マナが非常に強い場所なのです。
なので行くのであれば、ご利益を期待していくのではなく、神聖な場所であることをリスペクトしながら訪れましょう。
石を傷つけたりすることはもちろんダメですが、石の上に乗って「イエーい!」としたり、大声で騒いだり、お供物を置いたり、そのような行動は絶対にやめましょう。
クーカニロコで感じたこと
私は2009年10月にクーカニロコを訪れました。
まだパワースポットが流行りだす前だったので、日本から観光に来ている人もほとんどいません。
地図をたよりにレンタカーを走らせたのですが、場所がよくわかりません。
地図上では「ここだ」というところに来ても、全くなんもないのです。
道路脇の空きスペースに、車が数台停めることができるくらいです。
とりあえず車を停めて外に出ると、クーカニロコであることを示す小さい看板をみつけました。
赤土のなんもない道を進んでいきます。
やがて人が一人座れるくらいの大きさの石が、一列に並んでいるのが目に入ってきました。
さらに進むと、だだっ広い中にヤシとかの木立にぶつかります。
下に視線を下ろすと、レイが供えられたいくつもの石が置かれていました。
ここがバースストーンです。
どれくらいの時間いたのか覚えていません。
ただただ静かに、心の中をシーンとさせて佇んでいました。
ここで王族が出産していたのかと耽っているだけです。
とても石に触ろうとか、登ろうとか、近づこうとか、そんな気持ちは湧いてきません。
「お邪魔させてもらってます」そんな気持ちだったと記憶しています。
うまく表現することができません。
ただただ強いエナジー、パワーのようなものを空気を皮膚を通して感じてくるのです。
これが「マナ」(Mana)なんかな、そういう気がしました。
まとめ
まだ手付かずにちかかったクーカニロコ・バースストーンをご紹介しました。
おそらく訪れる人が多くなって、様子は随分と変わっていると思います。
正直な気持ち、あまり気軽に観光に行く場所ではない気がします。
でも、ハワイが大好きでハワイに触れたい感じたい、そう考えている方にはクーカニロコ、一度は体験してみる価値はあるとも思います。
ハワイアンにとって大切な聖地であることを忘れないで。
クーカニロコに興味が出てきたという方、ネットで調べるともっともっと詳しい情報がみつかります。
またハワイのパワースポットに関する本もあります。
私の持っている『癒しのパワースポット ハワイ・オアフ島編』は、オアフ島のいろんなパワースポットといわれる場所が紹介されています。
写真も豊富で読み物としても深いことが書かれているのでおすすめです。
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