複弦ウクレレ|8弦ウクレレってどんな音がするのか?弾きやすいのか?

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ウクレレの弦の本数は何本でしょうか?
そうです「4本」ですね。

でも中には弦が5本とか、6本とか、8本とかのウクレレもあるんです。
(7弦のはみたことないけど…)

こういうのを複弦ウクレレといいます。

正直、あまり一般的ではないです。
複弦ウクレレを売ってる店もめったにないし。

見かけるとしたら、フラのライブくらいかなと思います。
バックで演奏しているバンドの中に、複弦のウクレレをみかけることがあります。

ソロで弾くことはまずありません。
(タイマネ・ガードナーが5弦ウクレレをバリバリ弾いてるのをみたときはビックリしました)
ハワイアンバンドの中で、コード弾きのバッキングがメインのポジションです。

そんな複弦ウクレレ、しかも8弦ウクレレを買っちゃいました!

実はずっと興味だけはあったんですよね。
けど、値段もそれなりにするし、4弦のが10本以上あるし、全然弾けなくて飾りになるだけの気もするし、、、でなかなか買うまでには至りませんでした。

それがAmazonで「PONO」の8弦マホガニーが結構安く売ってるのを見つけてしまい、勢いで「えいっ」とポチってしまったのです。

ポチった後、いろいろ不安が浮かんできました。
「現物、さわったこともないけど大丈夫かな?」
「PONOやから信頼はできると信じよう…」
「8弦って、俺、ホンマに弾けるんやろか?」

箱が届いて、梱包を開いて、ご対面。
第一印象は、「おっ、結構いいやん!」。

初めて8弦ウクレレをさわって、鳴らしてみて、4弦ウクレレとは違う新鮮なものをビビッと感じました。

そんなPONO8弦ウクレレの徹底紹介第一弾です!

PONO8弦テナーとKAMAKA4弦テナー
左:KAMAKA4弦テナー  右:PONO8弦テナー
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なぜ8弦ウクレレに興味を持ったのか

初めて複弦ウクレレに興味を持ったのは、ずいぶんと前にウクレレ教室に通っていた時のことでした。

教室の発表会があるので、何人かでアンサンブルの練習をしていました。
突然先生が「誰か複弦ウクレレ持ってない?」「複弦が入るときらびやかになるんだよ」と言ったのです。
当然ですが誰も持ってなくて、先生も二度と複弦ウクレレのことは言いませんでした。

その時、僕の頭の中に「複弦ウクレレは音がきらびやかになる」という言葉だけが残ったのでした。
「きらびやか」がどんな音なのかは、よくわからなかったんですけどね。

その後、CDやライブやフラなんかをいーっぱい聴いたり観たりして、「きらびやか」が少しずつ胸に落ちていった気がします。

僕が最初に複弦ウクレレに興味を持ったのは、そんなことがきっかけでした。

また、複弦ウクレレには5弦も6弦もあるんだけど、なぜ8弦にしたのか。
それは、張る弦を少なくすれば5弦にも6弦にもなるんじゃないか、単純にそう思ったのでマックスの8弦ウクレレにしたのです。

PONOウクレレの印象

実際に8弦ウクレレを買うことを決心し、ポチッとした最大の要因。
それは「PONOの8弦ウクレレ」だったからです。

KO'OLAUウクレレ工房
KO’OLAUウクレレ工房の外観 工房内も丁寧に案内してもらいました。

PONOはオアフ島ワヒアワにあるKO’OLAUウクレレの廉価版で、インドネシアで製造されているブランドです。

KO’OLAUは最近あまり見ませんが、以前は超高級ウクレレでものすごく綺麗なインレイのウクレレを作っていました。

僕は今までに2回、KO’OLAUの工房に行ったことがあります。
1回目はまだカネオヘに工房があった頃。
2回目は今のワヒアワの工房です。

2回とも予約もなしで突然訪れたのですが、とても親切に案内してくれたのでした。
ワヒアワに行った時、キタキスさんが僕の顔をじっと見て「君は前にも来たことがあるよね」と言ってくれました。
ホンマに覚えてくれてたのかはわかりませんが、とにかく嬉しかったです。

とにかく憧れのKO’OLAUウクレレの流れをくむPONOウクレレ。
1本は欲しいなあとずーっと思っていたブランドだったのです。

廉価版といいましたが、ハワイではプロも愛用しているウクレレです

8弦ウクレレを徹底紹介!

値段

ウクレレの値段ってピンキリですよね。
ブランドによっても材によっても全然違ってきます。

その中でも8弦ウクレレは4弦ウクレレに比べて割高になっています。
テナーウクレレで調べてみました。
(8弦は基本的にテナーになるので、4弦もテナーでの比較です)

例えばカマカの場合ですが、4弦が26万円くらいで、8弦は32万円近くします。
(お店によって値段は違いますが、2023年1月時点でだいたいそのくらいが多いです。Amazonだともう少しお安くなりそうですが8弦はでてませんでした)

PONOをAmazonで調べてみると、マホガニーの4弦が6万円を切るくらいで、8弦は7万円前後です。
(販売元によって値段が違っています)
ハワイで製造されたものではありませんが、信頼のKO’OLAUです。
リーズナブルだと思いませんか。
僕が買ったのはマホガニー8弦ウクレレです。

PONOではマンゴーのもあってもっと安いのですが在庫切れのようでした。
コアのはなさそうです。
コア、もしあったらもっと高くなるんだろうなあ。

他にも探せばもっと安いのもあります。
でも正直、あまりに安すぎるのはやめた方が無難かなと思っています。
テンションも高いので、トップ落ち・ブリッジのはがれ・ビビりなどのリスクが高くなるんじゃないかと思います。

弦の張り方

PONO8弦ウクレレ

弦が8本あるのです、どういう風に弦を張るかご存じでしょうか?

通常の1〜4弦の並びに続いて、同じ間隔で5〜8弦を張ると思っていないでしょうか?

そのように張るウクレレもあります(*)が、基本的には同じ音の弦が2本ペアになるように間隔を狭くして張ります。

(*)6弦ウクレレだとコアロハのD6というのがあります。以前ダニエル・ホーが使っていました。5弦ウクレレだとIWAOさんがHigh-GとLow-Gを張ったウクレレを使っていたことがあります。

チューニング

チューニングはどうするのでしょうか?

僕も知らなかったのでいろいろ調べてみました。
どうやら「こうしなければいけない!」っていうのはなさそうです。
ただ一般的にこんな感じというのはありそうです。

調べるのもちょっと面倒になってきたので、もともと張ってある弦を上から2本づつ「G・C・E・A」になるようにペグを巻いていきました。
その結果は上からこのようになりました。

  1. 通常のG(ナイロン弦)
  2. 通常のGより2オクターブ低いG(巻弦)
  3. 通常のCより1オクターブ高いC(かなり細いナイロン弦)
  4. 通常のC(ナイロン弦)
  5. 通常のE(ナイロン弦)
  6. 通常のE(ナイロン弦)
  7. 通常のA(ナイロン弦)
  8. 通常のA(ナイロン弦)

2.の弦が2オクターブ低いのがちょっと気になりますね。
本当は1オクターブ低くするんだと思いますが、強く巻き上げるのが怖いのでこれで様子見しようと思ってます。
(そのうち弦が伸びてきたら、もう1オクターブ上げてみようかなと考えてます)

慣れてきたら、ユニゾンにしたり、HighやLowにしたり、同じ音で順番を入れ替えたり、いろいろ試してみたいなと思いました。

そうそう、替え弦も一応買っておきました。
ダダリオの8弦「Nyltech 8弦 Tenor EJ88T-8」です。

まだ開封はしていないのですが、パッケージの数字(弦の直径)をみるかぎりは、PONOに張ってある弦と同じような組合せセットのようです。 

<以下Low-G弦について追記しました。 2023/3/9>

2.の巻弦、グーっと巻き上げてみました。
結構固くて、大丈夫か? と不安いっぱいでしたが…

PONO8弦ウクレレ

大丈夫じゃなかったです。。。
ペグのところで「プッチーーン!」と音がして切れました。

Low-G弦をいつも使っている弦に替えて巻き上げると、全然問題なく1オクターブ下のGでチューニングができて、全体のバランスもいい感じになりました。

このLow-G弦についての記事がありますので、よろしければご覧ください。

→Low-Gについての記事はこちらです。

ウクレレの構え方

ウクレレの構え方は普通のテナーと全く同じです。

ただ、ヘッドがかなり重いので(ペグが8個もあるので)ストラップなしだと正直きついです。

ピックアップがついてないので、サウンドホールに引っ掛ける形のストラップがいいかなと思います。

弦の押さえ方

単音を押さえる時は、1本の指先で2本の弦を同時に押さえます。
コードを押さえる時も、4本弦と同じ形でそれぞれ2本同時に押さえます。

これができるかどうかがあまり自信なかったのです。

2本をちゃんと押さえられなくて、ビビったりしないかが不安でした。

結果的には、そんなに心配する必要はありません。
確かに押さえが甘い時もありますが、音が多いので多少の押さえミスはあまり目立たないのです。

弾いてみた感想

さて実際に弾いてみて。

「ジャララァーーーン」

おおー、4弦とは全然違う!

きらびやか。
ゴージャス。
リッチ。

そう言われるのがなんとなくわかります。

High-Cや巻弦のLow-Gが不協和音的に響く時もあるのですが、これはちゃんと押さえられていないためかな。
ただ、なぜかあまり嫌な感じはしないです。
音が多い中のアクセントとか飾り的な音に聞こえないこともないかな。(と、勝手に思ってます)

確かにソロで単音を弾いていくのは難しそう。
でも練習したら、それなりに形にはなるんとちゃうか。

8弦ウクレレ1本でも十分に面白そうです。

でもやっぱり、フラのバックで弾いたり、4弦ウクレレとアンサンブルで弾いたり、複数台のウクレレで合奏するときに8弦を1本入れたりする方が、音の響きに厚みが出てきそうです。

もっと練習して、いつか合奏で演奏してみたい、そんな気にさせるウクレレです。

ケース

買ったウクレレにケースはついていませんでした。

持ち運びをすることはまだまだ予定なしなので、すぐにケースが必要となることはありません。
でもやっぱりケースは欲しいなあと思います。
(家の中ではウクレレスタンドに立てかけているので、しまうことなく出しっぱなし状態です)

家にあるテナーウクレレ用ケースに収まればいいのですが、ヘッドがかなり長いのでどうなるか。
いくつかのケースを試してみます。

Fusion(フュージョン)のケース。
カマカテナーで使っているケースです。
ちょっと頭がキツそう。
クッションが厚めなので押し込めばなんとか入りますが、あまりキツキツなのは嫌なのでやめておきます。

ウクレレケース
PONO8弦ウクレレとケース

STEADY(ステディ)のケース。
ウクレレ・ピクニック10周年で販売されたシルバーのケース。
外に持ち歩くことはめったになく、普段はサニーDの保管用に使っています。
これはかなりの余裕があるので全然OKです。
これでケースは問題なしです。

まとめ

以上、8弦ウクレレを買って1週間と経ってないファーストインプレッションでの紹介でした。

ウクレレ好きでも複弦ウクレレを持っている方は少ないと思います。

興味はあっても実際に買うにはちょっとハードルが高いと感じてしまいますよね。
だって、どんなものか想像もつきにくいですもん。

もし、ここが知りたいっていう疑問があれば教えてください。
僕がわかることであればお答えいたします。

久びさに新しいウクレレ、ちょっと変わったウクレレを手にして、気持ち新たにウクレレを楽しんでいきたいと思ってます!

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